【宿泊記】世界遺産のラグジュアリーホテル:憧れの「ポサーダ モステロ デ ギマランイス」

2023年9月12日火曜日

ポルトガル ヨーロッパ6ケ国周遊旅行記 宿泊 ホテル 世界遺産

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ポサーダ モステロ デ ギマランイス
写真提供 Takashi Images

ポルトガルのギマランイスで、世界遺産に登録されている憧れのポサーダに宿泊しました。沢山の写真で分かりやすく紹介していきます。

ギマランイスの旅行記は、こちらからどうぞ。

はじめに:ポサーダとは

ポルトガルのポサーダは、スペインのパラドール同様、古城や古い修道院を改装したラグジュアリーホテルです。

各地の歴史あるポサーダに宿泊することを目的に、ポルトガルを旅行している方々も沢山います。かつては国営だったポサーダも今は民間の会社が運営しています。

公式サイトからの予約がおすすめ

「ポサーダ モステロ デ ギマランイス」の予約は、数日前にポサーダ運営会社(ペスタナ)の公式サイトから直接予約。

宿泊のみや朝食付きプランなど様々なプランがありましたが、ディナーコースと朝食ビュッフェが付いたのプランにしました。

ペスタナの公式サイトからの予約が、安全で料金は一番安いです。現地でのサービスも良くなるのでおすすめです。

ポサーダ モステロ デ ギマランイス

ポサーダ モステロ デ ギマランイス

行き方

「ポサーダ モステロ デ ギマランイス」は、ギマランイス市街を見下ろす丘の上に建っています。

重い荷物がありましたので、市街からタクシーで行きました。料金は7~8ユーロくらい。ポルトガルのタクシーは、他の物価と比べて若干高い気がしますね。

世界遺産「ギマランイス歴史地区」

ここのポサーダは、サンタ マリーニャ ダ コスタ修道院(Mosteiro de Santa Marinha da Costa)という中世の修道院を改装していて、見た感じも中世の修道院そのままです。

サンタ マリーニャ ダ コスタ修道院は、世界遺産「ギマランイス歴史地区」の構成資産になっています。つまり、泊まれる世界遺産ということです。

世界遺産の宿泊体験

ポサーダはラグジュアリーホテルです。宿泊するにあたりいろいろ、懸念はありました。

一人旅で宿泊するのはどうなのか?とか、ディナーはジャケット着用か?とか、宿泊費が高いとか。

ジャケットはユニクロの感動ジャケットを持っていきました。念のためにということで、長期旅行にはいつも持ち歩いています。

宿泊費は高いですが、前日はドミトリー泊まって節約するとか、調整すれば何とかなる範囲です。一人のディナー込み料金で考えると、日本の上高地帝国ホテルや日光金谷ホテルより安いです。

一人旅の部分はどうしようもないです。ディナーが少し心細いですが、世界遺産に泊まりたい気持ちは抑えられません。

ポサーダまでの移動は、タクシーにしました。ラグジュアリーホテルに宿泊すると、いろいろカッコつけないといけないので、宿泊費以上に出費がかさみます。

チェックイン

ポサーダに到着してすぐ、吹き抜けのロビーにあるフロントデスクでチェックイン。

当たり前でしょうが、スタッフの皆さん英語が堪能で、チェックインはスムーズでした。カードもVISA、マスター、JCBなどが使えます。荷物は部屋まで運んでくれます。渡し慣れていないチップも渡します。

チェックインしてしまえば、こっちのもの。世界遺産の建物を撮影しまくります。

世界遺産撮影

ポサーダのエントランス

修道院のファサードの右側が、ポサーダのエントランス。素敵でしょ。

長い廊下

宿泊した部屋はフロントのある階の一つ上の階で、この写真の長い廊下の一番奥にあるシングルルーム。噴水のあるテラスのすぐ隣でした。

修道院そのままの廊下ですが、カーペットがあるのでホテルであることが分かりますね。

シングルルーム

シングルルーム

宿泊したのは部屋数の少ないシングルルーム。部屋はそれほど広くないですが、インテリアは修道院の雰囲気を残しています。ベッドはクイーンサイズです。

シングルルーム

窓の下には座るための場所があります。

同じ世界遺産の構成資産「ブラガンサ公爵館」にもこんな窓がありましたね。中世ポルトガルの住宅はこんな感じだったのでしょうね。

TVもありました。無料のボトルの飲料水は500mlが2本です。

シングルルーム(バスルーム)

トイレ

バスルームはモダンで機能的です。トイレの横にはポルトガルらしくビデがあります。バスタブはそこそこのサイズ。

アメニティも一通りある感じです。

アメニティも一通りある感じです。

クラシックなタイプです。

ドライヤー

ドライヤーもあります。

ポサーダ館内

ポサーダ館内

館内はかなりゆったりとした造りで、廊下なども無駄に広い感じです。広間みたいな共有スペースがあって絵画などが飾ってありさながら美術館の様です。

テラス

テラス

部屋のすぐとなりには噴水のあるテラスになっていました。

この時期のポルトガルは日差しがきついので日向はめちゃめちゃ暑いですが、屋根付きのテラスだと日差しを避けられその上風が抜けて気持ちがいいです。

アズレージョの絵

壁はアズレージョの絵で飾られています。ここからは町の風景も望めます。

アズレージョ(Azulejo)は、ポルトガルで見られる伝統的な陶磁器タイルのことを指します。これらのタイルは美しい装飾や絵画が施されており、建物の壁面や床、装飾品などに幅広く使われています。

アズレージョは、青や白を基調とした装飾が一般的で、宗教的なシーン、風景、植物模様など多様なデザインが見られます。特にポルトガルでは、リスボンやシントラ、ポルトなどの都市に美しいアズレージョの装飾が数多く見られます。

ポルトのサンベント駅のアズレージョが特に秀逸です。詳しくはこちらの旅行記に書いています。

ラウンジ

ラウンジ

ラウンジもクラシックなインテリアで統一されています。

読書でもしながらのんびり過ごしたいですね。

メインダイニング

メインダイニング

メインダイニングはフロントの1つ下の階にあります。

ここのインテリアもクラシカルな雰囲気で素敵でした。柱とアーチが中世ヨーロッパっぽいですね。夕食と朝食をここで頂きました。

最低でもスマートカジュアルが必要な感じです。

回廊中庭

回廊と中庭

小さいながら中庭を囲む回廊がここがかつての修道院だったことを思い起こさせます。

規模はリスボンのジェロニモス修道院には遠く及びませんが、いかにもポルトガルの修道院らしいたたずまいです。

礼拝堂(チャペル)

礼拝堂(チャペル)

ポサーダの正面向けって左には、礼拝のためのチャペルが当時のままに残されています。

礼拝堂(チャペル)

今も教会として開放されているようです。

インテリアは古ぼけた感じがあって、修復という面では十分ではないのでしょうが、その分歴史を感じさせます。

スイミングプール

スイミングプール

スイミングプールは修道院の建物からちょっと離れています。

6月でしたが、水は冷たかったです。ここからギマランイスの町並みが一望できます。

庭園

庭園(Jardim do Mosteiro de Santa Marinha da Costa)

ポサーダの裏に庭園(Jardim do Mosteiro de Santa Marinha da Costa)があります。

手入れが充分でないので期待しすぎは禁物です。

雑木林

さらにその奥には雑木林があります。用途は分かりませんが、水路がありました。

食事

ポサーダ 公式の宿泊プランに付いているディナーコースと朝食ビュッフェを紹介します。

夕食(ディナーコース)

ポサーダでの夕食なので、一応ジャケット(ユニクロの感動ジャケットですけど)を着ていきました。

夕食の時間はチェックインの時に予約しておきました。

夕食のディナーコースは、前菜とメインを数品から選びます。品数などビジネスクラスの機内食の感じと似てると思いましたが、料理は圧倒的にここの方が豪華でしたね。

Salmon appetizer

「サーモンの前菜」が最初にサーブされた瞬間、私の舌は期待と興奮で躍りました。

サーモンには新鮮なシトラスの風味が広がり、口の中で踊りました。さらに、微細なハーブと香辛料のアクセントが、この料理を本当に特別なものにしていました。

この「サーモンの前菜」は、シェフの料理の技巧と美学を象徴しているようで、食事の冒険が今始まったことを感じました。食べ終わった後も、その素晴らしい味わいが私の記憶に残り、このレストランの料理のクオリティに期待が高まりました。

Black pork neck stew イベリコ豚のシチュー

メインの「Cachaço de porco preto(黒豚のシチュー)」。

「porco preto(ポルコ・プレト)」とはポルトガル語で黒豚の意味。この黒豚は、スペインのイベリコ豚と同じ品種です。

まさに贅沢な味わいでした。この料理を前にした瞬間、その濃厚な香りが鼻をくすぐり、期待感が高まりました。

一口食べると、黒豚の首の肉は柔らかく、ほろほろとほどけるようでした。煮込まれた豚肉は、豊かな脂肪分を含んでおり、そのコクと風味が口いっぱいに広がりました。エビとアサリが添えられていることで、シチューには海の風味も加わり、さらに豊かなレベルに引き上げていました。

この料理は、ポルトガルの伝統的な料理の素晴らしい例であり、シェフの技巧が光る一皿でした。黒豚の独特の風味と繊細な調理法が、私の味蕾(みらい)を満たし、最高の食事体験を提供してくれました。

Plate of desserts デザート

デザートはビュッフェ形式で食べ放題。

機内食なら一緒にポートワインかコニャックを頂きたいところですが、別料金なのでカプチーノだけにしておきました。節約大事。

高級なカプチーノ

町中の食堂なら食後はいつもビッカ(ポルトガル風エスプレッソ)にしているのですが、なんとなく気品あるレストランの雰囲気に合わせてチョッと高級なカプチーノにしました。

今回のポルトガル旅行で一番豪華な夕食でしたね。ナプキン使った食事は多分ヨーロッパに来る時の機内食以来ですね(笑)

たまにはチョットした贅沢も良いものです。

朝食ビュッフェ

朝食ビュッフェ

朝食はビュッフェ形式です。

ハム、ソーセージ、チーズ類が豊富です。ラグジュアリーホテルですので、一通りヨーロッパの朝食メニューは揃っています。基本何食べても美味しいです。

朝食ビュッフェ

フルーツも種類が豊富。

さすが南国ポルトガル、フランスではお目に掛かれなかったスイカもありました。

サービス

スタッフのサービスは中々良かったです。

特筆すべきこともないですが、問題もなかったです。

ちょうどベストスタッフをゲストが選ぶアワードのようなものをやっていて、ゲストとして1票投票させてもらいました。

まとめ

初めてのポサーダ宿泊体験でしたが、とても楽しかったです。ドミトリーや安ホテルばかりに泊まっていたので、久しぶりのラグジュアリーホテルは気持ちがいいです。

料金は夕食と朝食込みのプランで1泊120ユーロでした。

世界遺産の修道院ということで館内をくまなく撮影させてもらいました。良い写真も沢山撮れて高い料金を払った甲斐があったと思います。また機会があれば泊まってみたいですね。

初稿:2017/06/10

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